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トラブルガイド

樹脂製品は多くのプロセスを経て出来上がります。 一方で有機高分子であるがゆえの使用環境への配慮が求められます。
下記にて、お客様からご相談を受けた「トラブル」について、現象別に参考となる説明をいたします。

樹脂製品のトラブル対応は、 「成形加工、原材料、設計、使用環境」「トラブル品の正確な観察と分析」 が必要です。 実際の製品や成形環境等の情報をもってしての判断が正しいアプローチですが、ここでの説明は一般論としていますので、ご参考の範囲に留めて下さい。

※当社へのお問い合わせには、当社製品に関わる場合のみの回答とさせていただいています。

成形品割れ

 ABS樹脂成形品の割れは、破壊(割れ)面の目視観察にて、主に「延性破壊」「脆性破壊」「疲労破壊」の3種類に分類できます。 破壊の現象は、原因究明と対策に重要な情報となります。

成形不良

 ABS樹脂成形時の成形不良トラブルを紹介いたします。
「製品設計」「樹脂選定」「成形条件」これらのいずれか、あるいは複合して問題が発生します。
下記項目から、現象別の不良内容をご理解下さい。

耐候劣化

 屋外使用や屋内蛍光灯下での使用環境により、ABS樹脂は長期使用時に変色や特定の物性低下を招きます。 ここでは、耐候(光)劣化での現象を説明いたします。

 ABS樹脂における耐候性の問題はポリブタジエン成分の光劣化に起因します。この劣化により衝撃強度を発現させているゴムの役割が消滅します。また、この劣化は表層のみに限定されることも特徴的です。

塗装不良

 ABS樹脂は最も塗装しやすい樹脂として、塗装仕様では広く使われています。
しかし、グレードの選択、成形条件、塗料、シンナー、塗装方法その他により塗装不良が発生することがあります。不良現象を写真からご覧頂き、解決のご参考にご利用下さい。